「知らない大人に話しかけられたら逃げなさい」
と、私は姪っ子に言っています。
もう性別問わず何されるか分からないですもんね。
大人でもビビるくらいなんだから、小さい子どもならなおさらです。
気持ちとしてはまだ20代だけど、子ども達から見たらただのオバハンであろう私。
知らない子に話しかけるなんてことはないのですが、
困ってる子を見かけるとついつい話しかけてしまうのです。
今からお話しするのは数年前に女性用トイレで困っている女の子(いってて小学校低学年、じゃなければ年長さんか年中さん)に話しかけたときのこと。
あの日私は駅のおトイレに行ってました。
手を洗っているときに鏡に映った個室を見ると、女の子が個室の中に入って何やら困っています。
近くにお母さんはいません。
手を拭きながら様子を見ていたら、どうも流せなくて困ってるようでした。
そこで、洗面台のところから「おトイレ流せないの?」と声をかけてみると、女の子がコクンと頷いたのです。
とはいえ、私が流すのもなあと思い、入口の方をキョロキョロしてみると、お父さんらしき男性がお手洗いの前で待ってました。
『そうか、今日はお父さんと2人でお出かけなのか』と。
これじゃお父さん入って来れないもんなーと思い、
「いいよ、流してあげるから、お父さんのところに行っておいで」というと、女の子はそのままパラパタ走って行きました。
たまに女性用トイレで流していない個室があったりすると
『はあ!?なんで流してないわけ!?流しなさいよ、最悪!』って瞬間的に思ってしまうのですが、このときのことを思い出して
『流したくても流せなかったのかもしれないな』と思うようにしています。